推しと宇宙とアンモナイト

好きがあふれて言葉になりました。

田川大樹くん出演作品まとめ

田川大樹くん(福島県出身/身長186cm/AB型)に興味を持たれた方に向けて、これまでの出演作品を時系列でリストにしました。(参考:田川大樹 - Wikipedia
作品ごとに公式サイトやブログ、公式YouTube動画、ニュース記事等へのリンクもまとめたので参考にしていただければ幸いです。
今後も随時追加していく予定です。

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推しの幸せについて本気出して考えてみた〜舞台『明るいお葬式〜るんるんは二度死ぬ〜』感想〜

時間が経った舞台の感想も、まるで今日観てきたかのように書くブログです。

泣く子も黙る猛将の後はキラキラのレビューショーを軽やかにこなした推し、田川大樹くん。
彼の次なる舞台は、「お葬式」!?

2016年の初演(SOLID STARプロデュースVol.7「明るいお葬式」公式サイト)を踏まえた上で、演出に白柳力さんを迎え、さらにパワーアップ!という触れ込みに高まる期待。
しかし、ゆめかわなサイトデザイン(SOLID STAR プロデュースvol.15「明るいお葬式〜るんるんは2度死ぬ〜」)と、奇妙なあらすじの織りなすハーモニーからは、推しがどんな役どころなのかは読み取れず。
ドキドキしながら俳優座劇場に向かいました。


しめやかな葬儀の司会進行から始まった公演。
が、冒頭から溢れる違和感。

トリッキーな進行台本、カラフルでファンシーでポップな祭壇。極めつけは、歩いて登場するご遺体。

それもそのはず、このお葬式は伝説のアイドル、柏木るんるん(所属:フラワーカンパニー)の葬式という名目で展開されたイベントで…!?


ちなみにわたしが好きなシーンの一つが、そこからの流れ。
葬儀を仕切る猫八葬祭の皆さんがやりとりしてる脇で、フラワーカンパニーの新人ラッパーコンビが準備体操をしてるんです。

まあ、このコンビの片割れ・Zen-chinが我らが推し・田川大樹くんなわけですけども。
相方poco(岩田玲さん)と毎回色々な小ネタを挟みながら動いてるので、ついついそちらばかりガン見してしまいました…。

中でも、舞台中央のメインストーリーと上手の影芝居とでバラバラに進行していくのが、
「ソイヤッサ!エーーーンドソウッ!!」
で動きがシンクロするのが本当に気持ちよくて。
円盤ではこのシンクロが見られなかったのが悔やまれるところです。全景入れて欲しかったな…。


さて、本編に戻ると、猫八葬祭とフラワーカンパニーとで喧々諤々の状況。
なんせ、るんるん休養からの死亡説を逆手に取り、マスコミも巻き込んで一儲けしたろ!という花菱社長(田中章さん)の企みを、猫八葬祭としてはどうにか丸く収めないといけないのですから。
やんわりと説得を試みる小仏さん(野村宏伸さん)に対し、「詐欺じゃん!」とビシッと指摘するのは小仏さんの娘・梓ちゃん(瑞季ちゃん)。この父娘のバランスが絶妙で面白かったです。

梓ちゃんは猫八葬祭にも、フラワーカンパニーにも、マスコミにも、アイドルファンにも属さない独立した存在なんですよね。
だからこそ、彼女の凛とした姿勢が活きていました。
今回、テーマの一つが「逃げない」だったと思うのですが、梓ちゃんはそれを色々な人に突きつけていて。それがとても小気味良かったです。


そして、逆にもどかしく感じたのが、柏木るんるん
芸能界に入り、るんるん&ビッキーでアイドルユニットとして活躍していたるんるん
しかし、彼女が本当にやりたかったのはアイドルではなくて…。

花菱社長をはじめとした事務所スタッフの押しが強くて独特なので、メンタルを病むまで言い出せなかったんだろうなあ、と思いつつも、もっと頑張ってよ…!と歯痒く思いながら見ていました。るんるん役の伊藤寧々ちゃんが小動物系の佇まいで、気弱な感じがハマっていたから余計にかな。
でも、元相方のビッキーとやり合うあたりからどんどん本性?が出てきて、いいぞもっとやれ状態に。

最終的にセンターで歌い踊るるんるんは、とってもかわいくてかっこよかったです!
ビッキー役の前田亜美ちゃんもザ・ライバルって感じで最高に良かったです。めっちゃレスくれたし(チョロいおたく)。

実は作中のライブパートでペンライトを振りませんか?って白柳さんとお客さんに提案したのが、我らがZen-chin、田川大樹くんだったのです。
公演2日目のアフタートークで決まり、早速、次の日の公演からの導入。


これがね、最高に楽しかったんです。
最初はマイクを持つZen-chin(緑)とpoco(黄色)、るんるん(紫)とビッキー(ピンク)の4人のイメージカラーだけだった客席が、日を追うごとにカラフルになっていって。ツキステに出演されていた鷲尾さんや土井さんのファンが、彼らが演じたキャラのライトも振ってくださるようになったんですよ。

推しが歌い、踊っている時に推し色のライトを振れるのって、本当に幸せだし、素敵な時間なので、こういう風に提案してもらえたことがおたくとしてすごく嬉しかったです。
そして、田川くんがアフトでここまでお話してくれるようになったことに成長を感じて、さらに嬉しかった…。


「一生推す〜!!」(※劇中セリフ)



とまあ、こんな風に千秋楽までとにかく楽しかった公演でしたが。

「自分の推し」が「実は他にやりたい仕事がある」と口にしたら、どう思うんだろうなあって、考えさせられる作品でもありました。
「推し」が本当は今の仕事から逃げたがっていたとしたら、「ファン」としてその現実にどう向き合えばいいのかなって。


るんるんは、アイドルを踏み台にして女優を目指すために、アイドルとして全力で歌い、今までの自分と決別しました。
彼女にとっては、それが正解だったのだと思います。
ビッキーと火花を散らしつつも、晴れやかに伸びやかに歌う姿は、とってもキラキラしてたから。

きっと、るんるんのファンクラブのみなさんも、そんな彼女を見て、これからも応援して行こうと思えたんじゃないかと思います。


じゃあ、わたしはどうだろう?
正直な話、公演終了直後はまだ、その答えが見つかってはいませんでした。

ただ、あれからだいぶ時間が経ち、今は胸を張って言えるようになったんですよ。


どんな形であっても、推しが推しらしく生きられるなら、それを応援したい!って。


もとより少し浮世離れした推しなので、明日いきなり「これから宇宙飛行士を目指します!」って宣言しても驚かないだろうな〜とも思っています。謎の自信。
多彩な才能があって、好きなものがたくさんあって、色々な分野に興味があって。
そういった要素が「田川大樹」という人間を作り上げているんだろうな、とも思うので。

もちろん、俳優としての彼のファンになったので、できることなら1作品でも多く演じている姿を見たいです。
けれど、人間としての彼の幸せをまず願わずにはいられないんですよね。
俳優としての活躍と、個人としての幸せが両立できるのが理想ではありますが。

もはや『生きてるだけでファンサ(by推し武道)』の域に達しているけれど、それは自分の見られる範囲で生きていてくれてこその話なのかな、とも思います。
なので、後悔のないよう推したいし、推しがファンの見えるところでかわいくてかっこよくて素敵でいてくれること、それこそ奇跡なのかもしれないと肝に命じて、感謝と愛を忘れずにいたいです。


…なんだかとってもスケールの大きな話になってしまいましたが、わたしにとって『明るいお葬式〜るんるんは2度死ぬ』は推しと、ついでにファンである自分の幸せについて本気出して考えてみるきっかけにもなった作品でした。

そして、Zen-chinのこのビジュアルが最高に良くて、天才だと思いました。ありが黙祷。
こんなチャラついてオラついてるのに、品の良さは失わないとか奇跡すぎません?(奇跡に何度でも立ち会うおたく)

しかも素のZen-chinはチワワみたいにプルプルしてるし、謎の東北訛りだし、ひじきTシャツ着てるし!(元ネタ
ギャップ萌えの宝箱で、萌えがインフレ起こしてました。推しが尊い


最後に、Zen-pocoが繰り広げた最高にcoolでやんちゃなリリックに溢れたナンバー、「HAN-NYAP」の歌詞へのリンクを貼るので良かったらご覧ください!

あと『推し武道』は本当に素敵な漫画です。アニメ化するからそちらもどうぞ!

俺の推しが泣く子も黙る名将に!?〜『舞台「真・三國無双 官渡の戦い」』感想〜

せっかくだから過去の舞台の感想もどんどん載せていこうと思います。
というわけで、前回のハピマ(推しがパリピ大学生になった話〜舞台『ハッピーマーケット!』感想〜 - 推しと宇宙とアンモナイト)の後から。


2018年1月。
「明日みなさんが絶対びっくりする情報解禁があります!(๑òᆺó๑)」と告知の告知をしていた我らが推し・田川大樹くん。
いったい何の舞台に出演…?と思っていたところに飛び込んできたのがステージナタリーのこの記事。
公式発表より先に見ちゃったよ!!!


さ、さ、三國無双!?
マジで!?!?
マジだった…。

しかも張遼ですってよ、奥さん。
三國無双張遼のビジュアルはこちらになります。


出典:「真・三國無双」総合サイト

そして石原プロ公式ツイッターが本人との対比画像を掲載してくださるという親切対応。


そりゃびっくりするわ。
びっくりしないわけがないわ。
ふわふわ警察官からのウェイなパリピからの、張遼
高低差ありすぎて耳がキーンなるやつです。

ちなみに張遼とはどんな武将なのか?ということについてはご本人がブログで説明してくださいました。手厚い。

ちなみに、この時点でわたしの三国志に関する知識は、『まじかる無双天使 突き刺せ!!呂布子ちゃん』全巻と、横山光輝三国志』5巻まででした。
偏りが酷すぎる。

三国志 1 (潮漫画文庫)

三国志 1 (潮漫画文庫)

今回の舞台はゲーム『真・三國無双8』をベースに作られているということで、PS4を持っていないわたしはPS Vita版の『真・三國無双7Empires』を購入しました。
何もわからないまま買える中で一番新しいタイトルを買ったわけですが、なにこれ楽しい。ばったばったと敵を斬りふせる張遼。「邪魔だ〜!」と叫ぶ張遼。着せ替えできる張遼
余談ですが、あまりの爽快感に後日Switch版の『真・三國無双7 with 猛将伝 DX』も購入しました。PS4も欲しい。

横山版三国志も官渡あたりまで読みつつ、ある程度の流れと登場人物とを把握して舞台に臨みました。
ちなみに舞台直前にマスミラのサントラCDが発売されたり、カラ鉄コラボが始まったり、三國無双カラ鉄コラボが発表されたり、と反復横跳びの日々だったことを書き添えておきます。おたくはいろいろ忙しい。

そしてソロビジュアル発表ですでに死ぬおたく。


素顔の田川大樹くんはすらっとしていて、ふんわり優しげな笑みを浮かべるマシュマロ男子(命名:ほさかよう氏)なのですが、張遼のビジュアルは重量と厚みがしっかりと感じられて。腰を落とし、重心を低く取っていることもあって、まったく中の人の体型を感じさせないのが凄いな、と思いました。
気になっていた原作ゲームファンの方々からは概ね好評で、「おめめが優しい」などと言われていました(パブサの鬼)。


そしていよいよ迎えた個人的初観劇の日。
ドキドキで壊れそうになりながら、ふたたび訪れたスペースゼロ。感慨もひとしおです。

ちなみに初見の感想。


はい、一発KOでした。
張文遠=張遼です。姓名の他に字(あざな)があるので、予習して行って良かったと思いました。でないと劇中で誰のことを呼んでるのかわからなくなってしまいますからね。

で、それなりに予習して挑んだこの舞台、我らが推しがかっこよかったのはもちろんのこと、登場人物全員が魅力的で、アツくて、みんな好きになってしまいました。

曹魏はもちろんなんですけど、孫呉のエピソードが凄く良くて。
孫策の殺陣のキレがたまらなかったし、孫権の葛藤からの奮起も良かった…。


そうそう、物販で購入したメイキングDVDでは顔合わせから殺陣の稽古まで収録されていたのですが、素顔のキャストさんの魅力だけでなく、どんな稽古をしていたかを垣間見るのとができました。
顔合わせでは相変わらずふわふわ〜と天然ぶちかましていた推しですが、稽古ではとても真摯に役と向き合っているのが感じられ、胸が熱くなりました…。

全体稽古に入る前にも、毎日10km以上走ったり、マスミラで共演した隈本くん(元JAE)に殺陣の稽古をつけてもらったり、仕事の合間に道場に通ったりとたくさんたくさん頑張っていたのは知っていました(インスタのストーリーなのでスクショをお見せできないのが残念です)。

ただでさえ難しい長物、しかも両手持ちの殺陣。
マスミラでも殺陣はあったものの、難易度がさらに上がり、人数も増え、立ち回る時間も段違いに長く。
心身共にハードな状況を超えて舞台に上がっているのだと思うと、こみ上げるものがありましたね…。

ちなみに3日続けて3公演観たのですが、観るたびに殺陣の精度が上がっていくのを感じました。初見からすでに凄かったのに、そしてマチソワ通しで皆さん疲れているはずなのに、どんどん増す迫力。
双鉞という二つのマサカリを振り回し、敵を薙ぎ払う田川張遼の姿は勇猛果敢という言葉がぴったり。
「邪魔だ〜!!!」も気持ちよくハマっていくのを感じました。

事前に発表されたキャラビジュアルよりも更に凛々しく、更に雄々しいその姿。堂々とした歩き方は重心低めで、中の人のすらりとした体躯を感じさせないよう存分に注意を払われてると思いました。
そして、敵を射抜かんばかりの強い眼差しが、戦う男としての意志を雄弁に語りかけてきて。


※ここからはネタバレになるので注意※


曹操との一騎打ちを経て、死を覚悟してからの流れはひときわその瞳に映る感情が鮮やかに見えました。
まだ何者でもないからこそ、ここで朽ちるのではなく自分の元で生きる道を探せと張遼に語りかける曹操。戸惑いから驚き、そこから関羽の言葉を受けての決意と奮起に、胸が熱くなりました。
「心が定まった!」と高らかに宣言する張遼に、こちらの心まで定まってしまいました。もう一生推す…。

そして、ここと対になるのが関羽が魏軍に加わる場面。
劉備はまだ生きている、お前も生きて志を貫け、と関羽に告げる張遼
刀を突きつけられても怯む事なく関羽を見据える姿に、道を見つけた者の強さを感じました。かつて同じように惑った者だからこそ、関羽に道を示すことができたのだと思います。兎にも角にもアツかった。

しかし、強いだけでなく、かわいらしいところもあるのが田川張遼の魅力でもありました。

最後の楽進ミュージカル中、張郃さんに音程を教えてもらいながら歌っちゃおうかな〜歌ってもいいかな〜という仕草、非常にキュートで…セリフはないのにとっても愛らしいのが伝わってきました。
大阪公演のカテコでは張遼のまま挨拶して、観客をハテナの渦に巻き込んだという話も人づてに聞き、さすが俺の推し!と微笑ましく思いました。

だからこそ、もっともっと、真・三國無双の世界で張遼として生きる田川くんが観たいと思いました。


今年2月に続編である『舞台「真・三國無双 赤壁の戦い」』が上演され、そちらにも足を運びましたが、張遼が活躍する合肥も同じキャストで観たいと思わずにいられませんでした。

求む続編!!!
努力を重ねる田川大樹くんなら、さらに強く、さらに進化した張遼を見せてくれるのではないかと確信しています。
そう思えるくらいに官渡の戦いでの彼は、泣く子も黙る名将として雄々しく、勇ましい姿を見せてくれたのでした。