推しと宇宙とアンモナイト

好きがあふれて言葉になりました。

俺の推しが泣く子も黙る名将に!?〜『舞台「真・三國無双 官渡の戦い」』感想〜

せっかくだから過去の舞台の感想もどんどん載せていこうと思います。
というわけで、前回のハピマ(推しがパリピ大学生になった話〜舞台『ハッピーマーケット!』感想〜 - 推しと宇宙とアンモナイト)の後から。


2018年1月。
「明日みなさんが絶対びっくりする情報解禁があります!(๑òᆺó๑)」と告知の告知をしていた我らが推し・田川大樹くん。
いったい何の舞台に出演…?と思っていたところに飛び込んできたのがステージナタリーのこの記事。
公式発表より先に見ちゃったよ!!!


さ、さ、三國無双!?
マジで!?!?
マジだった…。

しかも張遼ですってよ、奥さん。
三國無双張遼のビジュアルはこちらになります。


出典:「真・三國無双」総合サイト

そして石原プロ公式ツイッターが本人との対比画像を掲載してくださるという親切対応。


そりゃびっくりするわ。
びっくりしないわけがないわ。
ふわふわ警察官からのウェイなパリピからの、張遼
高低差ありすぎて耳がキーンなるやつです。

ちなみに張遼とはどんな武将なのか?ということについてはご本人がブログで説明してくださいました。手厚い。

ちなみに、この時点でわたしの三国志に関する知識は、『まじかる無双天使 突き刺せ!!呂布子ちゃん』全巻と、横山光輝三国志』5巻まででした。
偏りが酷すぎる。

三国志 1 (潮漫画文庫)

三国志 1 (潮漫画文庫)

今回の舞台はゲーム『真・三國無双8』をベースに作られているということで、PS4を持っていないわたしはPS Vita版の『真・三國無双7Empires』を購入しました。
何もわからないまま買える中で一番新しいタイトルを買ったわけですが、なにこれ楽しい。ばったばったと敵を斬りふせる張遼。「邪魔だ〜!」と叫ぶ張遼。着せ替えできる張遼
余談ですが、あまりの爽快感に後日Switch版の『真・三國無双7 with 猛将伝 DX』も購入しました。PS4も欲しい。

横山版三国志も官渡あたりまで読みつつ、ある程度の流れと登場人物とを把握して舞台に臨みました。
ちなみに舞台直前にマスミラのサントラCDが発売されたり、カラ鉄コラボが始まったり、三國無双カラ鉄コラボが発表されたり、と反復横跳びの日々だったことを書き添えておきます。おたくはいろいろ忙しい。

そしてソロビジュアル発表ですでに死ぬおたく。


素顔の田川大樹くんはすらっとしていて、ふんわり優しげな笑みを浮かべるマシュマロ男子(命名:ほさかよう氏)なのですが、張遼のビジュアルは重量と厚みがしっかりと感じられて。腰を落とし、重心を低く取っていることもあって、まったく中の人の体型を感じさせないのが凄いな、と思いました。
気になっていた原作ゲームファンの方々からは概ね好評で、「おめめが優しい」などと言われていました(パブサの鬼)。


そしていよいよ迎えた個人的初観劇の日。
ドキドキで壊れそうになりながら、ふたたび訪れたスペースゼロ。感慨もひとしおです。

ちなみに初見の感想。


はい、一発KOでした。
張文遠=張遼です。姓名の他に字(あざな)があるので、予習して行って良かったと思いました。でないと劇中で誰のことを呼んでるのかわからなくなってしまいますからね。

で、それなりに予習して挑んだこの舞台、我らが推しがかっこよかったのはもちろんのこと、登場人物全員が魅力的で、アツくて、みんな好きになってしまいました。

曹魏はもちろんなんですけど、孫呉のエピソードが凄く良くて。
孫策の殺陣のキレがたまらなかったし、孫権の葛藤からの奮起も良かった…。


そうそう、物販で購入したメイキングDVDでは顔合わせから殺陣の稽古まで収録されていたのですが、素顔のキャストさんの魅力だけでなく、どんな稽古をしていたかを垣間見るのとができました。
顔合わせでは相変わらずふわふわ〜と天然ぶちかましていた推しですが、稽古ではとても真摯に役と向き合っているのが感じられ、胸が熱くなりました…。

全体稽古に入る前にも、毎日10km以上走ったり、マスミラで共演した隈本くん(元JAE)に殺陣の稽古をつけてもらったり、仕事の合間に道場に通ったりとたくさんたくさん頑張っていたのは知っていました(インスタのストーリーなのでスクショをお見せできないのが残念です)。

ただでさえ難しい長物、しかも両手持ちの殺陣。
マスミラでも殺陣はあったものの、難易度がさらに上がり、人数も増え、立ち回る時間も段違いに長く。
心身共にハードな状況を超えて舞台に上がっているのだと思うと、こみ上げるものがありましたね…。

ちなみに3日続けて3公演観たのですが、観るたびに殺陣の精度が上がっていくのを感じました。初見からすでに凄かったのに、そしてマチソワ通しで皆さん疲れているはずなのに、どんどん増す迫力。
双鉞という二つのマサカリを振り回し、敵を薙ぎ払う田川張遼の姿は勇猛果敢という言葉がぴったり。
「邪魔だ〜!!!」も気持ちよくハマっていくのを感じました。

事前に発表されたキャラビジュアルよりも更に凛々しく、更に雄々しいその姿。堂々とした歩き方は重心低めで、中の人のすらりとした体躯を感じさせないよう存分に注意を払われてると思いました。
そして、敵を射抜かんばかりの強い眼差しが、戦う男としての意志を雄弁に語りかけてきて。


※ここからはネタバレになるので注意※


曹操との一騎打ちを経て、死を覚悟してからの流れはひときわその瞳に映る感情が鮮やかに見えました。
まだ何者でもないからこそ、ここで朽ちるのではなく自分の元で生きる道を探せと張遼に語りかける曹操。戸惑いから驚き、そこから関羽の言葉を受けての決意と奮起に、胸が熱くなりました。
「心が定まった!」と高らかに宣言する張遼に、こちらの心まで定まってしまいました。もう一生推す…。

そして、ここと対になるのが関羽が魏軍に加わる場面。
劉備はまだ生きている、お前も生きて志を貫け、と関羽に告げる張遼
刀を突きつけられても怯む事なく関羽を見据える姿に、道を見つけた者の強さを感じました。かつて同じように惑った者だからこそ、関羽に道を示すことができたのだと思います。兎にも角にもアツかった。

しかし、強いだけでなく、かわいらしいところもあるのが田川張遼の魅力でもありました。

最後の楽進ミュージカル中、張郃さんに音程を教えてもらいながら歌っちゃおうかな〜歌ってもいいかな〜という仕草、非常にキュートで…セリフはないのにとっても愛らしいのが伝わってきました。
大阪公演のカテコでは張遼のまま挨拶して、観客をハテナの渦に巻き込んだという話も人づてに聞き、さすが俺の推し!と微笑ましく思いました。

だからこそ、もっともっと、真・三國無双の世界で張遼として生きる田川くんが観たいと思いました。


今年2月に続編である『舞台「真・三國無双 赤壁の戦い」』が上演され、そちらにも足を運びましたが、張遼が活躍する合肥も同じキャストで観たいと思わずにいられませんでした。

求む続編!!!
努力を重ねる田川大樹くんなら、さらに強く、さらに進化した張遼を見せてくれるのではないかと確信しています。
そう思えるくらいに官渡の戦いでの彼は、泣く子も黙る名将として雄々しく、勇ましい姿を見せてくれたのでした。